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ソウルフラワーwithリクオ@石巻 ラ・ストラーダ。

'11.05.17


震災から2か月が過ぎた。
東北新幹線も開通。そして仙台空港も一部営業再開。
少しずつではあるが、太いラインの復旧が進んでは来ている。
が、しかし、極地の状況は未だ何も変わらないままの所が多い。


そんな中、実家のある石巻にソウルフラワー中川氏と高木克ヒッピーさん、
そしてリクオさんが来てくれる事になった!

場所は2日前まで電気の供給が無かった、石巻ラ・ストラーダ
5月上旬には撤去が行われたものの、サイトのトップには、
打ち上げられた漁船が店の入り口に横たわる画像が残る。
北上川沿いにあるお店の界隈は、市内の商店街区域。
そこかしこに、まだ沢山の船が打ち上げられ、横たわっていた。



前回、KKJBのメンバーとハチポチのイクで石巻に来た話を書いたけど、
その時に見た日和山からの景色を、息子に見せておきたいと思っていて、
このラ・ストラーダの開場前に、また登ってみた。

満開の桜は、沢山のツツジに咲き変わっていた。
またも、綺麗に咲くツツジと、
瓦礫の街並みとのコントラストに目が潤む。
その景色の意味も、言葉も理解できない歳だけど、語りかけてみた。
何を想い、感じただろうか。
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そのまま、その景色の中心まで降りていく。
母校の門脇小学校と、昔住んでいた場所へと。

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言葉も出ず。
ただ幼少の頃見ていた景色を、目を瞑って思い返すしかなかった。




いったいこの先、どういう復興の絵面が出来上がるんだろうか。
今は未だ、全く見えていないのかもしれない。
手を合わせ、この場所を後にした。



ライヴには、おふくろを連れて行った。
きっと、ソウルフラワーの音楽に触れれば元気になるはずだと。



開場前、ヒッピーさんとリクオさんに会って話す事ができた。
ヒッピーさんとはもう20年来だ。リクオさんにそう紹介してくれた。
『おぉ!!ケチョンケチョンやね!まだ元気にやっとるの?』と。

SHADYを初めて聴いて育ったこの町に、ヒッピーさんがSFUで初演奏。
そして仙台で出逢い今や兄弟同然のケチョン達に、
リクオさんとの繋がりがあって、今ここに居る。

『いつもお世話になってます』とヒッピーさんに言うおふくろ(笑)。
なんだか、そんな場面、想像もつかなかったよ。




そして会場のラ・ストラーダは、老若男女満員御礼!
女川の高政さんから、蒲鉾の差し入れがあり、
皆、美味しそうにほうばってた。
高政さんとSFUと今回のライヴとは物凄く素晴らしい物語がある。
これについては、こちらあたりを参照してください。

3人登場で湧き上がる会場。一曲目は「松葉杖の男」から!!!
♪ランララーラララーラ! 
大合唱が一体感を生み、それが安心感となった。と感じた。
『相当の振り幅ある選曲』と、中川氏。
宮城県民謡の「斎太郎節」、
リクオさんの「夜霧よ今夜もありがとう」、「ジェラス・ガイ」
室戸市に住む高知県民のヒットソング「おいらの船は300とん」、
吉田拓郎の「落陽」、そして魂花とリクオさんのナンバーが
散りばめられた全19曲で会場は大盛り上がり!

そして最後、サプライズになんとボ・ガンボスの岡地さんが!!!!
『魚ごっこ』と『トンネル抜けて』の2曲、合わせて21曲で終了。
とんでもなく素晴らしいライヴを体験できた。

終わってみれば、会場にいたすべての人たちが笑顔に包まれていた。
元気が充満していた。





この後、石巻の湊小学校や、女川、南三陸町の被災地で演奏を続けてくれた
中川さん、ヒッピーさん、リクオさん。
そして支援者や関係者の皆さんに、心から感謝します。


地震で怪我を負って気持ちが落ち込んでいたおふくろが、
凄く楽しんでくれていたのが本当に良かった。

もちろん、俺も元気を沢山貰った。
この元気を、俺も演奏で繋げて行きたいと、強く感じた。




ライヴが終わって外に出てみると、
北上川の水面に、揺れる満月が浮かんでいた。

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さっき聴いてぐっと涙をこらえた『満月の夕』が、また聴こえてきた。




2011/05/21

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